ワイルドライフセンターの必要性

現状と課題

現状

  • 環境への関心が高まり、それに伴ない野生動物が関係する問題が増加しています。
  • 自然環境の保全を目的として野生動物の保護管理が求められています。
  • 県内には専門知識を持つスタッフが常駐し野生動物を保護管理していく施設がありません。

課題

  • 県内の野生動物に関するデータベースを一元管理し、保護管理の核(センター)となる施設が必要です。
  • 保護された動物のうち、野生に戻ることが出来ない動物の飼育施設が必要です。
  • 体系的に保護管理していくため、専門家が常駐する施設が必要です。
複数の動物たちのイラスト

ワイルドライフセンターに期待される機能

1.調査研究

県内の野生動物が置かれている現状を把握することが大切です。そのためには体系的・計画的に生息状況や繁殖状況・生息環境の調査を行う必要があります。

センターはこれらの調査を総括し、データを分析し、必要な保護対策を検討・実施していくことが求められます。具体的には、開発事例に伴う環境影響評価の情報収集と提供、希少動物の分布調査、文献収集、環境 汚染物質残留調査などが挙げられます。
また、これらを実施していくためには獣医師などの野生動物の専門知識を持つスタッフが不可欠です。

森で双眼鏡を覗く人の画像

2.保護管理

調査研究で得られた様々な情報を基に、県内の野生動物を保護管理していくための施策を策定し、実行していく機能が期待されます。希少動物の保護や増殖計画、傷病鳥獣の保護と管理、さらには近年問題となっている有害鳥獣対策も関係者 と協議しながら対応していく必要があります。

また、最近、特に対応が求められている、アライグマやハクビシン、オオクチバスなど外来野生生物への適切な対応も期待されます。

こちらを見る野生動物の画像

3.教育・啓発

野生動物に関する正しい知識を広く提供するとともに、希少動物をその環境とともに実際にフィールドで観察する機会を設けるなど県民の関心を高め、それにより、県民からの関連情報の提供が増えると期待されます。

また、保護飼養されている傷病鳥獣の展示を通して、県民の動物愛護と環境への関心を深めることも大きな機能です。

これらの業務を効果的に行うには様々なNPO,NGOなど関係する団体、ボランティアの方々との恊働が欠かせません。センターはそれらの関係機関、団体、個人が協力し合える機能と場を持つ核となることが期待されます。

森を観察する人達

野生動物研究会は、ワイルドライフセンター設立と、
設立後の運営に全面的に協力します。
早期設立のため、県民の皆さんのご支援をよろしくお願いします。